正確な判断
 
 正確な判断って、どうしたらできるのだろうか。

 勝負の後で、「あの時こうすれば良かった」とか、人がやっていることの評価はできるんだけれどね。

 自分の勝負の「その時」の判断はなかなかできるものではない、それが瞬時にできる人間のことを勝負感のいい人間というね。

 何回も勝負を経験していると、いろいろなデータがインプットされて、その経験と現在の状況を合わせて、状況を判断するというのがほとんどだし、経験というだけでなく、本とかのデータでもいい。

 冷静になれれば、誰でもできることだけれど、これが難しいことなのだ。

 というのは、判断に使うデータが正確なもので、経験も冷静に抽出してきたものならいい。
 しかし、感情が理性に勝ってしまっているために、過去の経験のうち、数パーセントにも満たない大逆転のことをクローズアップしてしまうのだ。

 もちろん、それでは正確な判断はできない。

 例えば、ゴルフで普段は180ヤードしか飛ばないのに、1回か2回250ヤード飛んだことがあると、それが自分の実力と思ってしまい、250ヤードの飛距離で作戦を立てて、後でがっかりしたりする。

 それは、勝負で熱くなってくるから仕方ない事なのだけれどもね。

 負けたときのデータも十分含めておかないといけないし、本当の自分の平均像を考えて判断しないと、正確な判断なんてできるわけがない。