東京ホテルニューオオタニのパーティ
 この日は、午前中仕事で、勤務が終わると大急ぎで新大阪に向かう。なんとかチケットどうりの「のぞみ号」に乗れた。
 座席に着くと、お昼御飯の弁当を食べる。そのあと、うとうとしていると寝てしまい、もう熱海の海岸が見える。うーん、富士山を見逃したか・・・・・。
 この電車で東京に着いたとしても、急いで赤坂に向かわないとパーティの時間には間に合わない。新幹線の中で自己紹介カードを記入して、お手洗いや鏡の前で身支度を整えると、すぐに東京だ。
 ダッシュで地下鉄に乗り換え赤坂へ。私は東京でも地理感があるので簡単にホテルまではいけたけれど、巨大ホテルというかホテルに着いてから会場に着くまでに時間がかかってしまった。
 ようやく、パーティ会場に着くも5分近く遅刻している、クロークに荷物を預け、何事も無かったかのようにテーブルにつく。

 私は、いつもパーティは30分程度前に着く、理由は精神的に余裕ができることと、どんな参加者がいるのか事前にチェックできるからだ。パーティ会場では女性が揃うには時間がかかるけれど、チェックするのに余裕がある。

 まだテーブルチェンジ前だったけれど、「最初のテーブルでは長時間話せる」というメリットは、ここでは活かせないし、すでに男女が話をしているので、相手のいない女性がいない限りいきなり休憩ということになる。
 この場合は、飲み物を手に一呼吸入れて周囲を見まわし、今日は誰と話すかある程度の見当をつけておく。特に次のテーブルだ。
 
 テーブルチェンジで、次のテーブルに移動する。自己紹介カードを見せると「大阪からですか?」と言われてしまうので「全国を回っています。」と言う。
 そうすると、なぜ全国を回っているかを尋ねられる。
 「うーん。それは、会員期間が長くて近畿の女性全員に断られてしまい、近畿は制覇してしまったからです。」
 と言うと、「えーっ!!そうなんですか?」という答え。
 「なにせ、マッチングでも新入会員がいないと近畿の人のデータ来ませんから。」とさらに解説してしまう。「すごいですね!!」と感心(?)されてしまう。
 で・・・こんな会話でテーブルチェンジになってしまう。

 うーん、わざわざ東京に来て、遅刻した上に、こんな会話の繰り返しで終わったら悲惨だな。バカを宣伝しに来たようなものだ・・・・。
 次のテーブルからは、今の話は短く切り上げることができたけれど、やっぱり大阪という点で相手に引かれてしまい、あまり本調子に話は進まない。薬剤師ということで、お薬の相談で終わってしまっている。
 まあ、相手の人としても、最初から駄目と思っているのに失礼のないように話をするには、そうするしかないのだろうけれどね。

 そうこうしているうちにゲームの時間となった。このゲームはグループ分けして、他のグループとカードをババ抜き形式で取り合うというもの、たくさんのカードがペアで残ると勝ち。
 このゲームではグループのリーダー役になった。それと、作戦会議などで自分ではリーダー役をはっきり勤められたと思う。
 グループが形式的なこともあるけれど、このゲームでは、誰が何のカードをどれくらい持って外に出て行くかなども話し合われた。
 もちろん、いい作戦があればいいけれど、ここでは、即断力が問われている。実は、交際申し込みで「お受け」を貰った人は、このゲームで一緒だった人だった。ゲームとはいえ、場合によっては、ものすごいPRになるので進んでやる方がいい。
 最近は、景品ばらまきのゲームが多いけれど、あれは意味がないと思う。

 次にフリータイムだけれど、これも大人数で的が絞りにくい。それと、全員どころか一部の人としか話ができないわけだから、外見でいいから、ある程度相手を絞ることが大切で、誰と話すこともなく会場をうろうろとか、食事コーナーで常駐するのは得策ではない。
 外見で選ぶにも、少し出遅れると、ルックスのいい人は他の誰かとツーショットになっている可能性が多い。こういうときは、ルックスにかかわらず、食事コーナーとかで同性同士話をしている人や、誰とも話をしていない人を狙うといい。
 実際に、話をしてみるといい人は多いと思う。以前、私がパーティで7回連続「お受け」をもらっていたときも、フリータイムでじっくり話してみてから、「いい人だな。」「話が合うな。」と思った人だ。

 ただ、この日は、あまり私は話し相手に困らなかった。というのは、女性の方から「お話いいですか?」と言ってきたことが多いからだ。
 しかし、私が大阪なのが分かると3メートルは飛ばれてしまったりした。(笑)
 相手に無駄な時間を過ごさせるのも忍びないので「いいですよ、遠距離ですからね。」と言ってすぐに別れていた。

 まあ、後半は何とか形になったけれど、関東から離れたくない人が多いのと、遠距離の難しさを思い知った。まあ、それは覚悟の上で来ているのだけれどね。


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