初めてのパーティの印象

 結婚情報サービスのすぐにでも彼女が見つかるような広告につられて、入会してしまった私は、データ交換で、交際申し込み書をどんどん送っていたけれど、なんと、「お断りします」の返事ばかりで、実際に相手に会う事も無く日々を過ごしていた。

 まあ、この時点でこれは詐欺だと思ってしまう人が居るみたいだけれど、逆に交際申し込み書が殺到する人もいるので、「お断り」の返事ばっかり貰うのは人気が無いと言う事かな・・・。
 まあ、そう言っても仕方ないので、パーティに出席する事に・・・・。
と言う事で、OMMGの某支社の主催するウイークデーパーティに申し込んだ。
 人数多数と言う場合は、抽選になるらしいけれど、入会後しばらくは優先的に参加できるような気がする。
 何日かすると、パーティ参加決定の案内と、自己紹介カードという自分のプロフィールを書くものが郵送されて来た。

当日支社へ
 とりあえず、抽選に受かった私は、パーティというからどんなものかと期待を胸にスーツ姿で支社に到着。
 パーティというと、ホテルのホールとかで、ワイン片手に歓談とか思い浮かべるけれど、この場合は支社でのパーティなので、簡単な飲み物とお菓子がテーブルに置いてあると言う形だった。まあ、参加費500円なら仕方ないところかな。
受付で、会員証を提示して、500円を支払い入場。案内された席につく。どうやら、男女向かい合わせにすわるようだ。
 冊子が1冊受付で、配られるのだけれど、その内容は、参加者名簿と、交際申し込み書で、3人まで、交際を申し込めるらしい。
 決められた期日までに、参加者名簿に載っている相手を記入して交際申し込み書を支社まで郵送し、返事は後日郵送されてくるシステムになっているという説明をうけた。
但し、トラブル回避とプライバシー保護のために、会員番号くらいしか載っていないので、何番の人がよかったか、印象、プロフイールなどをメモしたほうがいい。あとで支社に問い合わせる人がいるようだけれど、パーティで相手の会員番号や参加者番号が分からなければ支社としてもお手上げだからね。
 後から、どんな服を着ていた、どんな髪型の人と言われても分かるわけがないので、いいと思った人は絶対メモしなくてはいけない。

回転寿司方式
 当日のパーティの形式は1人3分話をする、そして、男性が席をひとつずらす。そして3分話してまた席を1つずらすという形式で、全員と話す回転寿司形式というもの。
 それまでのパーティのイメージと違い、歓談というよりは、慌しく話しをして、一通り全員と話しておしまいというもので、どちらかと言うと面接に近いかな。
 それと、自己紹介カードを相手に見せるのだけれど、趣味とか職業によって、話のとっかかりを付けるので、同じ内容の話を何回もしている感じでとても疲れたな・・・。

 実際に3分で話をするのは難しい。自己紹介から始まるのだけれど、これは30秒以内に終わるべきだ。私も最初の頃はお互いの自己紹介で3分を使い切っていて、それの繰り返しで終わってしまったことがある。
  自己PRにもなり、相手の情報を掴むのに3分は短い。しかし、3分で相手に「また会いたい。」という動機を起こさせなくてはならない。10人以上のパーティでは、パーティが終わると、誰の何の印象も残っていないということがほとんどであろう。
 話を絞って、お互いに好印象となる話一つでいいという意見があるけれど、言うほど簡単なことではないし、これは各自が自分であみだしてゆくしかないだろう。

 面接を3分ずつ20回して、おしまいなのと、パーティは初めてで要領がよく分かっていなかったので、結局その日は、外見がよかった人を3人書き申し込み、全員から「お断りします」の返事を貰っておしまい。えーん;(>。<);。


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