仲人さんの最低限の仕事
 私がこの記事を書くこと自体、このサイト開設時には思いもよらないことでした。昔は仲人さんは地方の習慣にのっとり、仲人としての役割をしていたのですが、最近は本来仲人の役割は何かということがわかっていない人が増えてきたので仲人さん向けの記事を書かなくてはならなくなりました、残念なことです。

 仲人とは昔は地域や、親戚の間の顔役のような人がしていて、その人物自体に地域の信頼があったのです。そうであるから「あの人の紹介なら間違いない。」という信頼のもとに、子弟の縁談話を依頼していたわけです。
 釣書の記載内容は、何の証明書を添付するわけではなく、もっぱら信頼はその仲人さんの信用力にかかっていました。それゆえ仲人さんも、お見合いを希望する本人としっかりお話をして人物を確かめてから紹介することがありました。
 ところが、最近は単なる世話好きから責任のあることをしてしまいトラブルになることも多いのです。

釣書の保管
 釣書を預かるということは、その人の個人情報をもつことであり、古くは家の対面にかかわるものを預かることです。その意味で、保管には最重要の注意が必要で、汚損、紛失は絶対にあってはならないのが原則で、しっかりと保管しましょう。整理整頓とともに施錠できるようなところに保管するのが原則です。

 もし、お見合いの当事者が汚損、紛失した場合は、相手の家にその旨を連絡、謝罪し、当該当事者に直接謝罪させることも必要です。

お見合いの設定
 お見合いの当日に混乱することは避けたいですし、当事者が日時、場所を間違えると、それだけでお見合いの雰囲気を壊します。
 当事者双方に釣書を送付して、双方がお見合いの意思をもったときから双方の日時の都合を聴き、日時、場所を決定したら、お見合いの当事者双方に日時、場所をしっかり伝え確認しましょう。
 さらに、当日の場所がホテルの喫茶コーナーであるなどや、費用などもしっかり伝えましょう。

 相手の両親、仲人さんへの菓子箱などのおみやげ、お車代などの習慣のある地方では、しっかりと金額の相場を伝えましょう。あまりお見合いしたことのない人はそういうことは知らないことが多く、あまり相場から外れた金額や菓子箱の不持参などは、当事者に恥をかかせるだけでなく、もう片方の当事者側の親族の印象を悪くします。また、そのような儀礼的なことで当日に当事者を混乱させると、お見合いがスムーズにできず結果もよくない場合が多いです。
 少なくとも、当事者にお見合いをスムーズにさせることが必要です。

当日のこと
 言うまでもありませんが、当事者同士は写真以外では相手にあったこともありません。そこで仲人さんが引き合わせなくてはならないのですが、当日の場所に仲人さんがいないと当日に困ることになります。仲人さんに遅刻は論外で、少し早く当地に行き、双方のお見合いの当事者が困らないようにしましょう。

 お見合いの当事者、場合によっては両家の親族が集まると、お見合い開始です。仲人さんは双方の中間に座り、双方の当事者は対面になるように席を配置し、それぞれの親族はその横に座るように席をとるように促します。

 最初は、双方の家や本人のプロフールについて紹介するところから始め、お見合いが進むようにリードしてゆきます。話す内容は、当事者の状況や趣味、職業など、その場の状況によって仲人さんのリードしだいですが、だいたい当事者同士が打ち解けたところで、2人のみのデートに送り出します。
 その後は、仲人さんと双方の親族が残り、いろいろと歓談することが多いです。

返事の取次ぎ
 お見合いでは、双方の返事の取次ぎはもっとも重要なことです。最初に釣書を交換したときから、双方のお見合いの意志の有無を確認すること、お見合いをする場合もしない場合も、確定ししだい直ちに伝えるべきです。
 当事者が適齢期であることから、お見合いをするする場合、しない場合を早く伝えないと他の縁談の話も入り混乱することもあるからです。

 お見合いがすんだ後の、お付き合いの可否の返事も同様です。双方に対して設定する返事の期限は当日か翌日くらいまでが適切ですが、双方からの返事をもらったら、できるだけ早く伝えましょう。
 最近問題になることは、話が駄目だった場合に相手に返事を取り次がないというものです。よくない返事は伝えにくいとも思いますが、それができないなら、そもそも仲人を引き受けてはいけないと思います。また、返事待ちの不安定の時間を作ってしまいますし、適齢期で無駄なな期間をつくることになります。

 また、交際して結局、破談になった場合も返事を取り次ぎ、釣書の返却をうけます。婚約の知らせがいちばんいいのですけれどね。


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