基本情報処理試験不合格体験記
プロローグ
 私は、職場ではパソコンは使っていたのですが、自分のパソコンは10年以上所有していませんでした。
 2000年5月、念願のパソコンを購入しました。その後、かなりパソコンの勉強をしました。以前はBASICなどのプログラミング言語で簡単なプログラムを作ったりしていましたが、ブランクが大きすぎて、ウインドウズ98は、私が知っているパソコンと、かなり違うものでした。
 そして、今までのブランクを埋めるため、パーソナルコンピューター利用技術認定試験を受けました。4級は難なく受かったのですが、3級は部分合格となってしまいました。
 部分合格の不合格部分はプログラミング言語で、C、C++とHTML(XML)を選択しました。しかし、C言語の入門書を2回くらいやったところで、C++の方は最初の方しかできませんでした。HTMLは、ホームページをしているので、少しはできますが、XMLはあまりできませんでした。
 試験に出たのはC++とXMLで、やっぱり試験には間に合わなかったと言う事ですね。
 その次に、今度は、基本情報処理技術の試験でした。先の試験でC言語を勉強していたのと、SQLとかもやっていましたので、その続きで同じような試験を受ける事にしたわけです。
 問題は、先の試験よりも計算問題が多いし、試験範囲が広い事でした。しかし、プログラミング言語が1科目でいいというのが魅力でした。

試験勉強
 私の勉強方針としては、まず問題集をやる。そして、その後に解説を見るというものでした。
 まず、過去問題集をやったのですが、かなりの部分で問題集のみでは苦しいと思いました。
 そこで私はテキストを購入する事にし、「1週間で分かる基本情報処理技術者集中ゼミ[午前編]」福嶋宏訓 著(日本経済新聞社)を購入しました。
 この本はよくできた本で、割りとストレス無く読み進めることができました。1回目は、読むのがやっとでしたが、2回目は問題集を並行してやりました。
 この本は、受験に必要最低限の内容なので、完璧にやることが必要ですが、この本を2〜3回繰り返した後、問題集をする事で、さらに知識を広げるという方法が有効だと思いました。
 私について言うと、受験を決めてから試験まで3ヶ月程度でしたので、2回目から問題集を並行させなければならなかったのです。
 しかも、計算問題は、「一応解けるようになった」というレベルで、本当は、もっとたくさん計算の練習をした方がよかったのです。その事は本番で影響してくる事になりました。
 そして、午後の対策ですが、「基本情報[午後]完全合格教本」(新星出版社)、「基本情報[午後]問題と解説」(新星出版社)を購入しました。
 午後対策は、午前の対策をしてからとなりましたが、教本の方を1回やる事がやっとでした。午後の方が問題集の必要性を感じていたので残念です。
 次に、プログラミング言語ですが、C言語の入門書は終えていましたが、問題集を解くレベルには遠かったのです。そこで、英語でノートを作るように、ノートの左側に過去問題のプログラムを書き、問題集の解説とテキストを見ながらノートの右側にプログラムの意味を書いていったのです。
 これを1日1問やりましたが、新しい問題がしっかり解けるようにはなりませんでした。半分くらいは分かるという程度でした。

試験当日
 試験当日は、早く起床して、早めに家を出ました。試験会場の近くのコンビニでお昼用の弁当を買いました。まだ受験生の人影も少ない会場で、割と余裕をもって自分が試験を受ける教室に行きました。学力以外は全て思惑通りでした。
 まずは、午前の試験、私はどんな試験でも最初から順番にやる事にしている、しかし、計算問題に時間を取られ過ぎて予定のペースより遅れ始めた。やっぱり、計算問題の練習不足がたたってきた。
 仕方なく、残りの問題は、まず、急いで知識問題を埋めてゆく、そして計算問題は速く解けそうなものから手を付けてゆく。なんとか試験時間内にとけたけれど、最後の方は急いで解いていたので正解の自信はない。
 お昼休み、中庭で昼食を取る。午前は、よくできていても微妙なところだろう。午後は頑張らなくては。
 午後の試験、1問目を見て少し笑った、これは簡単すぎるのではと思った。意外に基本的なことが出題されていた。しかし、プログラミング言語は落ち着いて食い下がろうとしたけれど、出来はいまいち。

結果
 不合格でした。全体的に準備不足。午前は計算問題をもっと練習するべきでした。午後も、やっぱり勉強不足でした。午後は実務をしていないと難しいと言われます。実務をしていない私は、少なくとも問題集の量だけはこなすべきでした。
 プログラミング言語はC言語だったのですが、C言語はコンパイラを買って自分でプログラミングしていないと駄目で、本だけでは、なかなかマスターできないようです。
 それと、この試験に関して言うと、C言語での受験者は実務家を想定していて、試験レベルは高いらしいです。学生や独学などの実務経験の無い人はCOBOLかCASLUがいいそうです。
 特にCASLUは、実務で使えないけれど、プログラミング言語を学ぶ基礎を作るのに役立つということで、情報処理技術のカリキュラムとしては、基本的知識という位置付です。実務のプログラミング言語は、もっと上の試験を受ける時に受験する事を想定されています。要するに、基本的な事が出題されるので、他のプログラミング言語よりもやさしいという事らしいですね。
 まあ、私のような人間がC言語を選択するのは無謀というものです。