講義は2倍速
講義の受け方
 講義を受けるのには前提となる予備知識がいること。後で覚えてからはじめて講義を受けたことになるということは別のページですでに述べました。

テープに取ろう
 私が薬学部の学生の頃は、席取り合戦が激しくて、特等席のセンター最前列は、朝5時ごろからキープしていないと席が取れませんでした。そしてセンター5列目以内や端の最前列は人気がすごくて確保しにくい座席でした。これは普通の講義の話であって、決して倉木麻衣のライブとかではない実話なのです。

 そして、前列の席の机の上にはテープレコーダーがあり、後列の人も通路で人に踏まれないような場所にテープレコーダーを置いていることが多かったです。
 講義の後は、板書など講義ノートと講義テープができあがり、通学途中や家などで講義を再現して納得いくまで聴く人が多かったですし、私もしていました。

 学校で講義を聴く人もいるでしょうが、担当の先生に相談してテープ録音の許可を取ってみるといいです。
 そうは言うものの、予備校では著作権とかの関係で許可されなかったり、学校でも、教師が「授業に集中しろ」と言って許可しなかったり、クラスの雰囲気がそれをする雰囲気でなければできないことがほとんどでしょう。

 生の講義しかない場合は仕方ないのですが、通信制の講義テープなどは、納得いくまで何回も聴けるというメリットがあります。

テープのメリット
 テープ講義のメリットは、自分の都合のいい時間に聴けるということ。そして、納得できるまで何回も聴けることなのです。
 今ならMDやCDの講義が多いかもしれませんが、私はテープを支持します。テープ講義は2倍速再生ができるというメリットがありますし、2倍速でなくても、ある程度速度調整して速く聴くことができます。MDでもできる機種はあるのですがエコーがかかってしまい聴き取りにくく講義には向かないでしょう。

 2倍速再生だと1時間の講義が30分で聴けてしまうので精神的に繰り返しの苦痛も半減しますし、スピードという点でで優れています。もちろん、2倍速再生をダビングして、そのテープを2倍速再生すると4倍速でもっと速くできます。

速聴というほどのことはない
 速聴というと大げさだけれど、1.5倍速から2倍速では誰でも聴き取れることが多いです、また、聴き取りに神経を集中しないといけないので、講義全体に集中できるメリットがあります。

 司法試験の予備校では2倍速で講義を聴くことはポピュラーな方法で、慣れれば聴き取れるますし、やる気があれば慣れるまで頑張れるはずです。
 もちろん、速聴の訓練をしているわけにもいかないので、実際は2倍速でなくても、1.5倍速でもできる範囲でかまわないと思います。
 時間節約のメリットは60分の講義を50分で聴くというものでもあると思います。

3分だけでいいよ
 少し速聴についていいますと、訓練は1日1分から3分でいいと思います。
 方法としては、最初に4倍速(2倍速でもいい)で聴き、少しずつ速度を落としてゆくだけです。そして、その繰り返しだけなのです。
 
 高速道路で車の運転をしていてスピードに慣れた人が一般公道に出ると、いつも速く感じるの時速60キロでも、時速40キロ以下のようにゆっくり感じます。
 これは、人間の脳細胞が高速に適応していたためで、最初にものすごいスピードに対応していると、それ以下のスピードはゆっくり感じられるのです、この訓練はその原理を利用したものです。

 速聴でも同じで、最初に聞き取れないくらいのスピードを聴くと脳が聴き取れないまでもスピードに対応しようとします。そしてスピードを緩めてゆくと、脳は速い速度に対応しようとしていたので普段なら速く感じる速度でもゆっくりと聴き取れるようになるという仕組みです。

 市販の本によると速聴にはいろいろな能力を開発するメリットがあるようですが、誰でも必ずできるようになるとは限りませんし、ここでは勉強が本筋なので訓練しても1日3分までにしましょう。