倉木麻衣ライブツアー2006 DIAMOND WAVE
浪切ホール

                                        

夏の日

何もないけれど、慌しい日常。
この日が来るのは分かっていた。
しかし、まだ実感がなかった。

午前中の勤務を終え、
帰宅して、しばし休憩。

そして、列車を乗り継ぎ南海電車に乗り換える。
岸和田は、遠いようで、思ったより早く着いた。

真夏の日差し。
汗が吹き出る。

駅前の商店街をまっすぐ歩く。
すると、そこには浪切ホールがあった。

この時点になっても、
倉木麻衣のライブが始まる実感が無い。

ホールに入ると、知っている人々の姿を見る。
入場口あたりの人だかり。

やはり、ここでライブがあるのだ。

倉木麻衣ライブツアー2006
DIAMOND WAVE ツアーは、ここから始まる。


ライブ開演

ライブ直前まで、何人かの友人と会場の喫茶店で時間をつぶし、
いよいよ入場する。

ライブ初日は、どういうわけか、
いつも後ろの席になる。

ライブ全般を見渡せる意味もあるが、
今回のツアーがどんなものか、
そういう雰囲気をつかむようにしている。

果たして、今回のツアーは、
追いかけするほど値打ちのあるものか。

この期に及んでも、倉木麻衣のライブツアーが始まる事に
疑心暗鬼だ。

静かに開演を待つ。
会場が暗くなる。


1.Diamond Wave
 今回のツアーの表題曲だ、トップにもってきた。

2.Everythings's All Right

 この曲は、最近のツアーでは定番化している。
 最初の曲に続いてライブの流れを作るには、うってつけの曲だ。

3.Reace for the sky

 前回、アースディライブでも歌われたが、
ライブツアーで歌われたのは、Wishツアーの大津公演以来だ。
本当に倉木麻衣の声の美しさが際立つ。

4.State of mind


 百人一首を取り入れた曲だけれど、軽快なメロディー、
また大賀氏のギターもすばらしい。

5.Delicious way

6.風のららら

 イントロを聴いた時、信じられない思いだった。
まさか、この歌が今ツアーで聴けるとは思っていなかった。

7.Secret of my heart

 風のらららの次に、この曲が来ると、もう応えられない。

8.Kiss

 この曲がライブで歌われるのは、2003年秋の
スペシャルライブ以来だ。
今回は、前奏で大賀氏のギターの独奏がある。
この曲はCDよりも、ライブの方が、さっぱりしていて、いい曲に感じる。

9.ホログラム

 ライブも中盤に入り、
ちょっと、みんなで軽く乗ろうという感じになる。
先のKissと、このホログラムで、
この後のバラードへの変換点となっていた。

10.Safest Place

 CDのように、Voiceバージョンではないが、
何だか夢の中で聴いているようだ。
倉木麻衣の「君を愛し始めている。」というフレーズが、
後々になっても深く心に響く。

 ここで、会場が暗くなっているうちに
ステージにピアノが運び込まれる。

「ここからは、静かなバラードが続きますので、
よろしかったら、みなさん、座ってお聴きください。」
という倉木麻衣のコメントがあり、
倉木麻衣本人は、ピアノの前に座る。

ピアノの前に座ると、昔の発表会のときのように緊張するのだという。

結局、「指がすべった。」とのことで、ミスってやり直したが、
こういうことは、微笑ましかった。

11.Like a star in the night

 倉木麻衣のピアノは、タンタンと、素人っぽかったけれど、
歌の方は、かなり良かったと思うし感動的だった。
バックの演奏アレンジも素晴らしかった。

アースディのときも、そうだったけれど、
曲中に、背景に星のような光の演出があって、幻想的。

12.会いたくて

 もう、倉木麻衣の歌唱力の魅せどころ。
誰にも真似できない。ビブラートが圧巻。

13.Stay by my side

 Stay by my side、これを生で聴くのは久しぶり、
これぞ倉木麻衣といえる曲。

メンバー紹介

14.NEVER GONNA GIVE YOU UP
15.Groeing of my heart
16.Simply wonderful
17.ベスト オブ ヒーロー
18.Stand Up
19.Feel fine!



アンコール後

20.Love,Day After Tomorrow

この曲がアンコール後最初に来ると、
後日新曲が、この位置に入り、Love,Day After Tomorrowは前に回る事が多いが、
今年も、ライブツアー中に新曲が出ると確信した。

21.Ready for love

22.chance for you

 前回のツアー同様、みんなで合唱するところもあり、
それが定番化するのかもしれない。

23.always


総評

今回のツアーは、「DIAMOND WAVE」というタイトルと、倉木麻衣が会場でWaveを作って欲しいということから、アップテンポな、パワフルなライブを想定していた。
 確かに、そういうパワフルなライブだったが、とても心温まるライブで、途中で涙が出そうになるところもあった。

 この公演では、セットリストの流れとして、統一感がないという意見もあるだろうが、静かな聴かせる曲と、アップテンポな曲のバランスもよく、個々の曲がウエーブとなって、いつの間にか心が温かくなるライブであった。

 従来、倉木麻衣のライブというと、90分程度であるが、今回は2時間半近くになった。
 MCが長くなったという以外に、23曲という曲数もボリュームを感じるもので、音楽を聴いた後の満腹感というものを味わった。
 これくらいのライブだと、満足だ。いきなりだけれど、浪切公演は、倉木麻衣屈指のライブとなったと思う。



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