コスモ アースコンシャス アクト アースデー・コンサート
                            


今回のコンサートは、コスモ石油とTOKYO FMをはじめとするJFN(全国FM放送協議会)加盟38局がパートナーシップを組み、
「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ〜」をテーマに、地球環境の保護と保全を全世界に呼びかけていく活動「コスモ アースコンシャス アクト」の一環として行われました。

複数のアーティストが参加する場合もあるのですが、今回は、実質倉木麻衣の単独ライブとなりました。

まずは、オープニングですが、ラジオの生放送本番という事もあり定刻どおりに始まりました。

では、ライブレポを書いてゆきます。

開演

最初は、ケニア環境副大臣でノーベル平和賞を受賞した
ワンガリ・マータイさんと、倉木麻衣さんの
アースコンシャスについての対談ビデオが流れました。

やがて、子供達の「もったいない。」の歌の導入部分のシーンに変わり、
ビデオのスクリーンになっていた横断幕が取り除かれました。
ステージには子供達の合唱団がいて、
「もったいない。」をテーマにした曲が合唱されました。

子供達がステージから去ると、ステージは暗くなり
倉木さんの詞の朗読が始まりました。

「グリーン・シャワー」という詞です。
倉木さんの詞の朗読は、とても訴えるものがあり、
表現力のすばらしさを感じさせました。

倉木麻衣登場

青のスカート姿で登場の倉木麻衣。
ひさしぶりに見る、倉木さんのスカート姿はいいではないですか。
青のスカートが良く似合います。
実は、私、あのタイプのスカートは好きです。(余談)


1.NEVER GONNA GIVE YOU UP

これは、想定外でした。
地球環境ということで、「Feel fine!」「Like a star in the night」を予想していたのですが、
それがなくても、「Can't forget your love」
「Reach for the sky」「Honey,feeling for me」
あたりを予想したのですが意外でした。

もしかしたら、倉木さんかスタッフが、
麻衣プロガーさんの記事を巡回し、
意外性を出すために、全員の予想を外したのかもしれません。

肝心の曲のほうですが、
この曲について、倉木麻衣の歌唱が安定している曲で
かなり磨きがかかっています。

昨年のツアー同様、
倉木麻衣の力強さを前面に出した歌唱でした。

この曲は、CD同様に、ささやくように歌って欲しいのですが、
ライブのオープニングということと、
昨年からの練習の通りということで、
これがベストな選択だったかなと思います。

2.key to my heart

これは、昨年のライブでも2曲目でしたが、
とても盛り上がる曲ですね。

実は、この曲を聴くと思い浮かべるのは
はるか遠くを望む空や雲などの風景や
千葉から京都に出てくる少女の姿です。

とてもほのぼのとしていますが、
人と人との信頼によって、
何でも乗り越えられるという人への信頼が
根底にあるのが感じられて
アップテンポな曲でありながら、かなり感動します。

特にライブでの歌唱は秀逸ですね。

今回は、倉木麻衣のファン向けというのではなく、
全国の一般の人向けのライブということで、
シングルカットの曲が中心になるのが自然と思いました。

それでも、この曲をここに持ってきたのは
この曲で聴衆を惹きつける自信があったのでしょう。
まさしく、倉木麻衣の本領発揮でしたね。

3.風のららら

「風のららら」そう、私は「風のららら」
を聴くためだけに倉木麻衣のライブに参加していると言っても
過言ではありません。

この曲は爽やかさというだけでなく、
一瞬の時の大切さを感じるのです。

特にライブで聴くときには、
本当に風を起こせるのではないかと思います。

4.Time after time

最近は定番化しつつある曲なのですが、
今回は、各コーラスの出だし部分の歌唱が怪しかったです。
力が入りすぎているのかなと思いました。

Wishツアーの時に比べて、練習不足を感じました、
それとも倉木麻衣の癖というものでしょうか。

曲全般としては、感動的でしたが、
一般向けにはどうだったでしょうか。

5.Secret of my heart

この曲を初めて聴いた時が私の運命を分けました。
そのときから、倉木麻衣の追いかけになる運命を
たどることになりました。

私にとって、倉木麻衣と言えば「Secret of my heart」で
これは一般の人でも知名度が高く、
歌唱もバッチリで、PR度が高かったと思います。

でも、途中でバンドの演奏が乱れたのではないでしょうか。
他の曲でも、そういう部分が目立ちました。
でも倉木さんは満点です。

6.Reach for the sky

この曲も一般では知名度の高い曲ですね。
しかもライブでは、CD以上の歌唱です。

私もWishツアーの大津公演以来ですが、
基本的に倉木さんは、この曲が得意だと思います。

8.冷たい海

この曲は、倉木麻衣以外のアーティストでは
十分に表現できないのではないでしょうか。
倉木麻衣独自の世界がありますね。

今回も、倉木さんは、
子供達の悲しみと、子供達への祈りを込めて歌われました。

個人的には、曲の終わりの部分が好きです。
最後に余韻を持たせるのに重要な部分です。

倉木さん自信は完璧でしたが、バックバンドの方で、
ちょっと趣旨を理解していないと思えるような音が入っていて、
少し余韻を妨げられました。

9.Like a star in the night

何ということでしょうか。
こんなことが現実の世界にあるのでしょうか。

ステージは、暗くて
星が散りばめられたように演出され、
その中心で倉木さんが演奏しているのです。

ピアノも以前より格段に上達していました。

そのとき、私は汗をかいていたのですが、
実は少し涙も混じってしまいました。

ライブ後のオフ会で
「倉木麻衣は、もっと練習すべきだと思った。」
と発言したのですが、それはこの曲です。

終盤の盛り上がり部分は、
やはりCDの方が上だったように思えます。

もう少しでCD以上の究極の出来になるところだったので、
惜しいと思ったのです。

未だピアノの演奏と歌と両立できないのかもしれませんが、
幻想的なステージと、そのときの倉木さんの心情とで、
曲は変化するものなので、これはこれでいいのかもしれません。

私見としては、テンポが少し速く感じます。
もう少しゆっくりしたペースで
じっくりと歌われると良かったと思います。

10.I sing a song for you

これは言う事がないですね。
倉木さんは感情を、思いっきりぶつけてきます。
この日の全国の人も、きっと驚いたに違いありません。

譜面通りよりも、自由に感情をぶつけてくるという感じで、
それでいて完成度の高い旋律となっていますね。

11.Simply Wonderful

これも久しぶりに生で聴きますが、
ライブでは、一番楽しめる曲の一つで、
この曲のテンポは好きです。

メンバー紹介

Simply Wonderfulに引き続いて
メンバー紹介がありました。
この公演では、メンバーがかなり入れ替わっていましたし、
ダンサーも変わっていました。

ここで衣装を変えて、倉木さんが再登場。
イントロからダンシングとわかりました。
恐らく、このままアップテンポな展開になるのでしょう。

12.ダンシング

この曲は倉木さんにとって、
こだわりがあるのかと思いますが、
ライブで聴衆と共に踊りやすさを重視しているように思います。
倉木さんの踊りにもキレがありました。

13.Delicious Way

この曲については、書く事がありません。
倉木さんの歌唱が安定している曲ですし、
特にアレンジを変えたりしないからです。

でも、ダンシングの次に歌われたせいか、
倉木さんに弾みがついていて、
ノリのいい歌唱に感じました。

14.Love, Day After Tomorrow

もう、この流れは最高ですね。
倉木麻衣ファンなら一度はしたいL.O.V.E

15.Everything's All Right
16.Stand Up
17.Feel fine!


Everything's All Rightはいいとしても、最近のライブでは、
Stand Up、Feel fine!という終わり方が続いていますよね。

倉木さんの歌唱自体は、いい出来だったのですが、
このパターンは一工夫が必要に思います。

アンコール

そして、倉木さんとメンバーが引き上げ、
マイケーコールの嵐。

そして、倉木さん1人が静かに再登場しました。

18.Stay by my side

倉木さん単独でピアノ弾き語りをします。
他のメンバーがいて、伴奏するのと違い、
倉木麻衣のピアノ、歌唱に全聴衆が集中します。

それだけに聴き応えはありました。

失敗すると、カバーする人がいない場面なので、
倉木さんにとっても大きな挑戦でしたね。

倉木さんの心は、一般の人にも届いたのではないでしょうか。

19.chance for you

私見ですが、この曲はライブの集大成として、
最後に歌うのに適していますが、
今回もalwaysが最後でしたね。

みんなの合唱部分で演奏などを止めたりせず、
いつものライブと同じ雰囲気は出せなかったのですが、
スクリーンで歌詞が出ないということと、
一般の人が多いという想定なので、
これは仕方ないかもしれません。

20.ベスト オブ ヒーロー

アンコール後に新曲が歌われるのが恒例ですが、
ここで来ましたね。

CD以上の出来だったのではないでしょうか。

21.always

そして、最後の締めは、これですね。

概要は、以上です。

総評

 今回はファン以外の一般の人も対象にしていますので、FUSEツアーの構成を基本にして、シングルカット曲中心となりました。
 MCの方は、いつもより少し多めに感じました。これも一般の人への配慮ですね。

 倉木さん自身の出来としては、満点です。歌唱全体として、歌詞が聴き取りやすく歌い、歌詞を維持する力が増したように思います。一般の人への配慮という点でも優れた選曲でした。
 ただ、倉木麻衣の歌唱とメンバーの演奏のバランスは、あまり良くなかったと思います。PAの問題は、以前から指摘していましたが、一般の聴衆を相手にしたライブでは、倉木麻衣への評価自体に影響しかねません。

 後は、メンバーも改変されていましたが、これは臨時のものなのか、少し迷走しているようで心配です。
 バンドメンバーの演奏にしても、そのアレンジにしても、倉木麻衣の世界をどれくらい理解しているのかという事に、疑問が出る場面もありました。


 倉木麻衣がピアノ弾き語りをした部分がありましたが、以前より、かなり上達していました。
 また、ピアノに気を取られて歌唱に影響することが危惧されましたが、この点はクリアできていました。

 ライブに関して一般論でいうと、ノリのいい踊って楽しめるライブと、アコースティックなバラード中心のライブと、どちらに重きを置くかという議論があるのですが、倉木麻衣のピアノ弾き語りによるバラード中心の構成というのも十分考慮に値すると思います。

 私としては、フォークソング全盛時代を知っていまして、当時のシンガーソングライターは、ギターかピアノ、もしくは両方出来て歌と不可分だという概念がありますので、倉木麻衣にも、それを求める向きもあるのですが。
 楽器を持つことは、倉木麻衣の独自性という点でもプラスですし、音楽性を広げるためには
いいことだと思います。

セットリスト(倉木麻衣歌唱部分)

1.NEVER GONNA GIVE YOU UP
2.key to my heart
3.風のららら
4.Time after time
5.Secret of my heart
6.Reach for the sky
7.冷たい海
8.Like a star in the night
9.I sing a song for you
10.Simply Wonderful
メンバー紹介
11.ダンシング
12.Delicious Way
13.Love,Day After Tomorrow
14.Everything's All Right
15.Stand Up
16.Feel fine!
アンコール
17.Stay by my side
18.chance for you
19.ベスト オブ ヒーロー
20.always


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