Stand Up

happy liveでは最初に歌われたが、その後はライブの番最後の方の定番曲となる。

ライブでは会場参加型の「みんなで歌う」部分もある。
みんなで歌う部分は「Stand Up」だけで、
倉木が「1階のみんな〜。」とマイクを客席に向けると
1階の観客が「Stand Up」と歌うといった感じになる。
 
この曲はほとんどいくつかの洋楽をヒントにして、
それを複雑に組み合わせて作ったかの印象があり、
歌詞は単純で「君の前には輝く道がある。」
「立ち上がろう。」というノリ重視の曲にも思える。

このような曲は雰囲気やライブでの盛り上がりがあればよく、
また、1人で聴いているときでも元気が出たりすればよく、
特に歌詞はどうでもいいのである。

しかし、歌詞にもおかしな符号がある。
軽快な日本語歌詞の後に、英語で「命がけで」とあるのだ。

倉木の当時の英語力はどんなものか不明だが、
for you (あなたのために)のyouをyour life(あなたの人生)と置き換え
「あなたの人生のために。」と書いたつもりが
for your life (命がけで)となったのかもしれない。

これは面白い符号なのだけれど、
熟語というものはそんな意味があるのかもしれない。
この辺りは倉木も意識していた可能性がある。
どんなに若くても頂点に行くまでに、
そのような経験はするであろうからだ。

私達は夢をかなえるために行動したい、
しかし「心縛るもの」などによって
「踏み出す」ための「ほんの少しの勇気が見つからない」のである。

もちろん、それは多くの人が思うものであるが、
生活の不安や、失敗を恐れる心であり
本当に命をかけてやらなくてはならないこともある。

それは、永年忘れていることでも、
日常の生活の中で頭によぎることもある。
しかし、なかなか現実に踏み出せるものではない。

もちろん、昔の夢など今からでは遅いという人もいるだろう。
しかし、倉木はStay by my sideでも
「すてない限り夢は逃げていかない。」と歌い、
alwaysでも「苦しいときこそ願いはかなう。」と言っている。

歌詞では歌われていないが
「あなたの人生それでいいの?
立ち上がろうよ。あなたの人生のために。」
と説得しているようでもある。

「いつも素通りして夢をあきらめてきたけど もう一度。」と、
自分の足で立ち上がろうと倉木は語りかける。

 

 
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