Love,Day After Tomorrow

 いうまでもなく倉木麻衣のデビュー曲で、1999年12月8日真珠湾攻撃の日にリリースされた曲だ。オリコン18位からランクインし、6週目にベストテン入り、半年後の5月には後続の「stay by my side」「Secret of my heart」とともにオリコンで14位以内を倉木の3曲が占めるというロングヒットとなったのは倉木麻衣の紹介ページで書いたとおり。

 Lovig You tourで「私の運命を変えてくれた曲。」と倉木が言うように、倉木にとって最も大切な曲のひとつでライブでは必ず歌われる曲だ。

 CDと同じような高音域が出せないのではないかと言う意見もありうるが、他の倉木の曲での高音域の部分を聞く限り、技術的には不可能ではないと思える。
 高音域高密度のクリアボイスは出せないわけではなく、The ROSEや明日へ架ける橋、冷たい海などでは伸びのある透き通るような高音域を出して観客を魅了している。

 この曲は、当時流行したR&B調の曲であり、倉木独自の世界をかもし出す。背伸びをしない10代の素直な気持ちを表現したものとして、同世代から絶大の支持を受けたと解説されることが多い。

 ただ、この時期から倉木には中高年者の支持層ができており、今の解説では足りないように思う。確かに歌詞の内容は16歳の少女らしい未熟さも感じられるし、これでは中高年の共感者はいないようにも思える。しかし、希望がある限り前に進んでいくという単純かつ純真な前向きの心が倉木麻衣の真摯な歌唱によって伝わる曲で、年代を問わず多くの人の心に訴えかける。

 相手の心への疑念など、揺れる心と戦いながらも、自分の愛情を真っ直ぐに通そうとする内容は、その後の倉木麻衣の曲の原点といえる曲である。少女の悲しみの部分を表現しながら、明日へ向かって歩き出すという前向きな姿勢が感じられる。

 ライブでは、一番盛り上がる曲の1つだ。振り付けやL・O・V・Eの指サインも早くから存在する。
 倉木が「LOVE」と歌ったところでひとさし指と親指でLの字を作り、「L・O・V・E」のとこでL・O・V・Eの指サインをする。
 なんとなく、LとかL・O・V・Eの指サインを倉木に向けてすると麻衣ちゃんが喜ぶ気がする。


ろばさんの部屋 > L・O・V・E DOOR