情報の対価性
知的生産物ということが言われることがあるが
わが国では、物に対して価値を認めているが
知的生産物について価値を認める感覚が低いと思う。
知的生産物、とりわけ情報は、
ものにもよるが財産的価値は形のある物よりはるかに大きい。
技術立国を目指すわが国では特にそうだ。
例えば、小説であれ報道文であれ
実際に情報を得るまでに、現地に行く交通費などの取材費や
参考文献を集めるなど、かなり費用がかかっていることが多く
もし有料情報に対価が支払われなかった場合
取材者は次の取材の費用が捻出できないことになる。
ＣＤや写真の生産者としても
曲や写真の製作には多くの費用が発生するし
社員や会社の家賃など施設維持、アーティストの報酬も必要であり
そのＣＤを作るために曲製作や準備、メンバーの練習など
多くの人手と費用をかけている。
もし、これらのものが無料で流出することになると
いくら費用をかけても正当に対価が得られないことになり
会社やアーティストが正当な報酬を得られないことになる。
宣伝になるから許されるという見解もありえそうだが
それは、真の権利者以外が判断したり主張できることではない。
倉木麻衣に関しては、他の会社よりは黙認の範囲が広いと思われる。
もちろん、ファンサイトでの写真や有料サービスの利用の是非は
事務所サイドのみが判断できるのであり、
私やファンサイトの管理人は、判断できる立場にない。
ただ、実態としてファンサイトなどでの利用は
管理者の良識的判断ということにもなりそうだが
アフリエイトなど販売のために許されたものを除いて
「本当は違法」だが事実上黙認されているだけという
意識を少なくとも持って欲しいとは思う。
私のサイトも全く違反していないとは言わないし
あるものを紹介するときに全く内容に触れないというのも無理があろう。
事務所サイドがあるていど宣伝のために黙認している部分もあるが
どこまで許されるかは慎重に考える必要はあろう。
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