口座は作ったけれど

何を買いましょうか

 証券会社で口座を開設し、IDとパスワード、専用振込み口座を書いた郵便物を受け取り、パンフレットを見て取引ルールを覚えました。
 証券会社によって違うのですが、取引はウエブ上で行う場合と、特殊な株取引ソフトで売買する場合があります。
 私の場合は、証券会社のホームページから、株取引専用ソフトをダウンロードしました。

 パソコンの前に陣取り、株取引ソフトを立ち上げました。ところが、株の買い方が分らなかったのです。
 正確には、買い方がわからないというよりは、どういう銘柄があって、いくら出せばいいのかまったく分らないわけです。
 株取引ソフトといえども、自分で銘柄を入力しないと、どうしようもありません。

 このレベルだと、もう株で利益をあげるとか損するとかいうレベルではありませんね。
 ネットで調べようとして、Yahoo!ファイナンスなどに行ったのですが、これも検索するのに銘柄名かコード番号というものを打たなくてはなりません。

会社四季報を買ってくる

 上場企業のデータを見るためには、会社四季報でなくても、他社のものでもいいのですが、一応、一番有名なところで「会社四季報」としておきます。
 会社四季報は、上場企業全社のデータ、財務データ、株価チャートなどが一冊にまとめられている本で、いわば株のカタログみたいな本です。
 
 会社四季報は3ヶ月ごとに出版されます。出版物の宿命なのですが、株価や財務諸表は、編集時点のもので、出版時のものではありません。
 その分、随分古いデータなのですが、どのような銘柄があるのかを掴むには最適です。また、その、会社の業務内容、財務状態などが分ります。

 まず、私の資金で買えるものをピックアップしました。最初、証券会社に入金したのは50万円です。会社四季報掲載時で50万円以下で買える銘柄というのが絞り込みの条件です。
 また、日経平均対象銘柄も、だいたいの株価の動きを見るのに必要なのでこれもピックアップします。

 日経平均対象銘柄は、NIKKEY NETのホームページの左側を探すと掲載されています。
ただ、これを全部パソコンに登録することは出来ないかもしれませんし、あまり多くの銘柄を登録すると画面が見にくくなるので、そこは自分の投資スタイルにあわせて参考になるものでいいと思います。
 もっとも、最初は、どの銘柄が参考になるのかさえ分らないでしょう。

 私の場合は、四季報のデータを検討しましたが、パソコンに入力したのは50万円で買えるということ、赤字でないこと。ある程度値動きがあることを条件にしてパソコンに入力してゆきました。
 
 私は、会社四季報は、一通り検討すれば捨てる気持ちで買いました。元々、司法試験受験生なので1日10時間や20時間は勉強できる自信がありました。四季報は4日半程度で読み終え、自分の資金量に合って、良さそうな銘柄をパソコンに入力しました。

 四季報の検討と、パソコン入力は同時並行でやりました。これが、私の最初のトレードの元になるものでした。
 後は、実際にトレードしながら、登録を入れ替えたりしました。

何を買いましょうか

 私が、最初に買った銘柄は情報技術開発という会社でした。このときの私は、その株で儲けるつもりはありませんでした。

 というのは、私は、その時まで、生まれて一度も株を買ったことがなかったのです。本を読んではいましたが、実際に買うのに、それでいいのか不安でした。
 株を買ったり、売ったりというのを実際に体験してみようということです。

 そのときの情報技術開発は、株価1,040円、購入単位は100株でしたので、本で読んだ知識によると、1,040円X100=10万4000円と手数料が必要な金額となります。

 実際にザラバ情報にコードを打ち込むと、銘柄と株価が表示され、それを右クリックすると、歩み値と、売り買いの注文情報である板情報のページに行きました。
 そして、マニュアルを見ながら、注文画面を出し、株数を100と入力し、売り注文の一番安い価格を指値で入力して、確認ボタンを押しました。

 ちょっと、ハラハラ、ドキドキの瞬間です。しばらくすると、注文約定照会のページで約定を確認できました。お金は足りました。
 本に書いてあった通り、本当に10万4000円で買えました。株価X株数という式は正しかったのです。(笑)
 ちなみに、購入単位が何株かというのは、画面に出ていますが、その単位で注文すると、本当に買えたのです。本当にドキドキものでした。

 あー、恐かった。


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